第52回アカデミー作品賞 
 クレイマー、クレイマー
Kramer vs. Kramer
                   1979年
製作:スタンリー・R・ジャッフェ 
監督・脚本:ロバート・ペントン 
原作:エイヴァリー・コーマン 
撮影:ネストール・アルメンドロス 
音楽:ヘンリー・バーセル

出演:ダスティン・ホフマン
    メリル・ストリープ
    ジャスティン・ヘンリー
    ジョージ・コー
    ジューン・アレキサンダー

『クレイマー、クレイマー』 は、“自分を取り戻すために”妻が家出。残された結婚8年目の夫が7歳の息子を抱え、ハードな仕事とトラブル続きの家庭の両立に奮闘するマンハッタン子育て騒動記。離婚を選んだ夫婦それぞれの、息子への愛と、両親を愛するがゆえに傷つく子供の心情を描いた映画である。
ロバート・ペントン監督は、発売1ヵ月で130万部のベストセラーとなったアメリカ人作家アヴェリー・コーマンの同名小説をもとに、深刻になりがちなテーマを、軽快でユーモラスに仕上げた。 
ニューヨークに住むエリートサラリーマン、テツド・クレーマー(ダスティン・ホフマン)は、仕事第一主義のエコノミック・アニマルだ。結婚8年目のある日、妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)が自立したいと言って、突然家を出て行った。
テツドは残された7歳の息子ビリー(ジャステイン・ヘンリー)を抱えての生活は悪戦苦闘の日々。仕事一途の会社人間だったデッドは、慣れない家事と子育てに奮闘するが、やがて父と子は愛情の絆を強めていく。
しかし、二人の生活に慣れたのも束の間、しばらくするとジョアンナが、ビリーを引き取りたいと言って釆た。裁判になり、ジョアンナは幼い子供に母親が必要であることを主張する。
法廷で熱弁をふり訴えたが、デッドは子育てに追われて仕事に集中できなくなったため、裁判を前に、会社を解雇されていた。すぐに就職したものの、年収が下がり、法廷ではその事で、保護者としての適性を問われ、結果としてビリーはこの日限りで母親のジョアンナに引き取られることになった。涙をこらえながらテツドは、ビリーにわかるように説明した。
二人は″別れの朝″、慣れた手つきで朝食のフレンチトーストを黙々と作る。2年前、母親が突然家出した翌朝、残された二人が作ろうとしたフレンチトーストは、散々な結果に終わったのだが……。
そこへジョアンナからの電話が入る。
エリートサラリーマンで仕事人間のクレイマーが、″初体験″の子育てに悪戦苦闘しながら、わが子への愛情に目覚めていく姿。また一方、すべてを捨てる覚悟で家を出たものの、どうしても子供への愛情を断ち切れない母ジョアンナの心の葛藤が描かれ、二人の好演が光る。


 ロバート・ペントン
アカデミー作品賞
      監督賞
      主演男優賞
          D・ホフマン
      助演女優賞 
          M・ストリープ
      脚色賞

  ダスティン・ホフマン

  メリル・ストリープ


クレイマー、クレイマー
ヴィヴアルディ:マンドリン、弦楽とハープシコードのための協奏曲
Kramer vs. Kramer
ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団指揮:スタンリー・ブラック