蜘蛛女のキス
KIss of the Spider Woman
        1985年 米=ブラジル

製作総指揮:フランシスコ・ラマリオJr.
製作:デヴィッド・パイスマン 
監督:ヘクトール・バペンコ 
原作:マヌエル・プイグ 
脚本:レナード・シュレーダー 
撮影:ロドルフォ・サンチェス 
音楽:ジョン・ネシュリング

出演:ウィリアム・ハート
    ラウル・ジュリア
    ソニア・ブラガ
    ホセ・リュウゴイ

南米のある国の刑務所。ベッドがふたつに便器とコップという、殺風景で陰湿な監房に、ふたりの男が収容されている。ひとりは、反体制運動グループの闘士として投獄された政治犯バレンティン。もうひとりは、少年を犯して捕らえられたホモセクシャルのモリーナ。同じ房に閉じこめられながら、ふたりはまったく別の世界に生きている。現実しか見つめないバレンティンのかたわらで、いつか観た映画の話を始めるモリーナ。耳を塞ぐバレンティンも、モリーナの優しさに触れるうち、いつしか反発を超えた、ある感情の芽ばえに気づいていく……。
原作はアルゼンチンの作家プイグの同名小説。すべて会話形式で構成されたこの小説は、誰が話しているのか判別しがたいようになっているため、映画化には困難が伴った。モリーナ役には当初、パート・ランカスターに白羽の矢がたったが、病気のため急きょハートが起用され、結果的にはこのキャスティングが映画の成功をもたらした。
アカデミー主演男優賞=W・ハート
カンヌ映画祭主演男優賞=W・ハート